金色のコルダ 土浦×月森
月森の不器用な気持ちはこう伝える!
月森の不器用な気持ちはこう伝える!
今日も練習室で1人バイオリンの練習。
防音効果があるため隣室の音が漏れると言う事はないのだが、
練習のしすぎか体が熱を発していたので
空気を入れ替えるために窓を開けると…。
ふいとどこからか寂しげな音を聞いた。
これは――――ピアノの音色だ。
きちんと調律されてあるピアノの音からして、
これは学校内しかも音楽科の棟にあるピアノなのだろう。
ピアノの音がホールと言う特別な環境で無い限り遠くまで鳴り響く事がないのは十分知っているが、
ここまで鮮明にメロディラインから伴奏まで聞こえてくるあたり、
きっとこの近くの部屋かつ今の自分と同じように窓を開けて、
奏者はこの音色を奏でているのだろう。
なんて理屈を考えながらも、メロディに、音色に捕らわれる。
そういえばこれはあいつが以前弾きたがっていた曲だ…と思い出すと、
このタッチ、この歌い方、この音色、
ああ、これが誰の音色かわかってきた。
その多重和音からなる哀愁漂うピアノのウタに、
単音でありながも繊細なウタを同じように寂しさを協和したいと願うかのように、
月森はバイオリンの音色を乗せた。
_____________
楽器は人の感情を素直に伝える一種の変換機。
いつも口ではケンカばっかして土浦に反攻して素直じゃない月森だけど、
せめて楽器を通じてでは、素直になりたいと思うツンデレ月森。
防音効果があるため隣室の音が漏れると言う事はないのだが、
練習のしすぎか体が熱を発していたので
空気を入れ替えるために窓を開けると…。
ふいとどこからか寂しげな音を聞いた。
これは――――ピアノの音色だ。
きちんと調律されてあるピアノの音からして、
これは学校内しかも音楽科の棟にあるピアノなのだろう。
ピアノの音がホールと言う特別な環境で無い限り遠くまで鳴り響く事がないのは十分知っているが、
ここまで鮮明にメロディラインから伴奏まで聞こえてくるあたり、
きっとこの近くの部屋かつ今の自分と同じように窓を開けて、
奏者はこの音色を奏でているのだろう。
なんて理屈を考えながらも、メロディに、音色に捕らわれる。
そういえばこれはあいつが以前弾きたがっていた曲だ…と思い出すと、
このタッチ、この歌い方、この音色、
ああ、これが誰の音色かわかってきた。
その多重和音からなる哀愁漂うピアノのウタに、
単音でありながも繊細なウタを同じように寂しさを協和したいと願うかのように、
月森はバイオリンの音色を乗せた。
_____________
楽器は人の感情を素直に伝える一種の変換機。
いつも口ではケンカばっかして土浦に反攻して素直じゃない月森だけど、
せめて楽器を通じてでは、素直になりたいと思うツンデレ月森。
PR